【解説ブック付き!ダンス公演映像配信】月灯りの移動劇場『 はてしない物語(2016年初演)/振付:浅井信好』
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シアトリカルであることを正しく謳歌していることが素晴らしい作品
(故 演出家 危口統之)
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2016年に設立した浅井信好主宰の月灯りの移動劇場の旗揚げ作品「はてしない物語」の公演映像を配信。2016年4月に東京の六行会ホールにて初演された。当公演は2015年に主宰の浅井信好が同劇場で開催された NEXTREAM21コンペティションにおいて最優秀賞を受賞したことから、受賞公演として実施された。 作品の質の高さから、初演後すぐに名古屋、多治見、東京にて再演が行われた。撮影は佐久間孝によるクレーンを導入した臨場感のある映像が収録!!
【作品コンセプト】
ミハエル・エンデの「はてしない物語」は円環構造によって描かれている。 始まりと終わりが繋がり、原因と結果が繋がる、そして永遠に終わりなき旅を続けるようである。
私たちはこの世に生を受けた時 、無垢な存在である。幼少期には私たちは大人への憧 れを持ち 、まるで勇敢な勇者のように旅に出ることがしばしばある。町内という限られた区域かもしれないが子供心に壮大な旅をし、人生においてもっとも大切な愛というものを家族や友人 、そして旅の中から学んでいく。
そして 、さらに歳を重ね 、社会という荒波にもまれ、傷つき、自身を守り、誰かを守るという環境の中で幼少期に得た大切な愛という形は次第に変化していく。 しかし、老人となり、死期を感じた時に人間は捨てるという行為によって、多くのものを思い出していく。その時に私たちは人間が生きるうえでもっとも大切なものを思い出す。 生と死という、繰り返される「はてしない物 語 」の中にこそ 、人間が生きるうえでの大切なものがある。その答えはなんなのか?
【作品の特徴】
《はてしない物語》《月灯りのおもちゃ箱》《影絵》《マイムとダンス》《音楽》の5つの素材をレイヤー構造で重ね合わせることで創作をされている。 フィジカルシアターと言われる演出方法を利用することで、台詞を使うことがなくとも、お芝居のようにストーリーが展開していく手法を用いる、そして 、浅 井信好の演出 、振付 には「 視覚的に認識することのできない空気をデザインする」というコンセプトがあり、こうした独自の表現形態によって、 ダンサーをまるで風景の一部のように空間に溶け込ませることで劇場空間に新しい風景を作り出すことを得意としている。そして、マイム俳優である奥野衆英が常にストーリーテラーの役目を果たし、 作品の物語を紡ぎだしていく 。マイムが得意とする具象性とダンスが得意とする抽象性を合わせ、 さらには《月灯りのおもちゃ箱》のオブジェによっ て作り出される摩訶不思議な世界は老若男女問わず、イマジネーションを刺激し、楽しむことが可能となる 。著書のストーリーを演劇作品のように追うのではなく、この作品の各章ごとに題材として上 演をすることや作品の根底にある「自由、平等、博愛」はたまた、シュタイナー思想などの哲学を題材 にすることもある。 この著書は月灯りの移動劇場の教科書であり、舞台作品という形で子供から老人まで多くの人たちに見てほしい題
である。
□カンパニー名:月灯りの移動劇場
□作品名:はてしない物語
□演出:浅井信好
□振付:浅井信好、奥野衆英、三輪亜希子
□出演:奥野衆英 、三輪亜希子、 小野彩加 、桑山まり子、浅井信好
□作曲:株式会社ongaq
□舞台美術デザイン:浅井信好
□舞台美術設計&製作Store in factory 、有限会社ニーズ工業 、丸田知明建築事務所
□木のおもちゃ製作:三輪義信
□衣装:摩耶
□宣伝写真:大洞博靖
□初演:六行会ホール(2016年4月22日)*NEXTREAM21|一般部門最優秀賞受賞公演
□収録時間:60分程度
□配信方法:購入後、ダウンロードするためのURLを送信します。
□料金:500円(税込)
【注意事項】
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〈プロフィール〉
浅井信好
1983年生まれ。名古屋市出身。(演出・振付・舞踏家)
1997年~2005年までストリートダンサーとしてクラブシーンで活動する傍ら、SMAP 、サカナクション 、ファーギーなどのミュージックビデオやコンサートの振付を担当。その他に「嫌われ松子の一生」 (主演:中谷美紀 )、「バブルへGO」 (主演:広末涼子 )などの映画やCMの振付も多数行う。
2006年~2009年にコンテンポラリーダンスと舞踏に活動の幅を拡げ、大駱駝艦、林英哲、故 山口小夜子、ジョン・ケアードらの作品に出演。商業演劇の分野では新国立劇場、国立劇場、帝国劇場、新宿コマ劇場、赤坂ACTシアターなどで行われたミュージカルや演劇等に出演。2006年~2011年までパリ市立劇場を創作拠点とする山海塾 に所属し、「金柑少年」「TOKI」「UTSUSHI」「TOBARI」「KARA・MI」に出演、12ヵ国70都市以上で公演を行う。
2010年にはポーラ美術財団在外研修員としてベルリンへ派遣。2011年には文化庁新進芸術家海外研修制度在外研修員としてイスラエルのバットシェバ舞踏団へ派遣。イスラエル在住時、マリアコングやクリッパシアター等でも活動。2009年より創作活動も精力的に行い、「Crystal Structure」は2011年にマドリード・コンプルテンセ大学(スペイン)や2012年にリムリック大学(アイルランド)へアーカイブ保存され、「ABSTINENT」は2013年にベネツィアアルセナーレで毎年開催されている若手現代美術家にとって最高峰と呼ばれるアルテ・ラグナ国際アートアワードにおいて、日本人初となる特別賞を受賞。
2012年~2015年までパリを創作拠点にCie PIERRE MIROIRの芸術監督として「Betweenness-Encounter」や「NOMADS」をはじめとした17作品を製作し、Danca em foco festival(サンパウロ)やフランス国立ダンスセンター(パリ)、パリ市庁舎(パリ)、CANAL ART(名古屋)、Marselleria(ミラノ)、Lørenskog Hus(ローレンスコグ)など5ヵ国10都市で発表。
その他、ファッションブランド(Yohji Yamamotao、NIKE 、Levis 、CHARRIOL、individualsentiments、Cote et Ciel、PIGALLE等)への作品提供や東信 (フラワーアーティスト)、山本基 (現代美術家)、中村達也(ドラム奏者)、渋谷慶一郎(作曲家)、ジェレミー・ベランガール(元パリオペラ座バレエ団エトワール)、黒田アキ(画家)とのコラボレーション作品なども国内外で発表。その他にも、ダミアン・ジャレ +名和晃平 『VESSEL』、ダレン・ジョンストン 『Zero Point』、ナセラ・ベラザ 『La Travers』、Phantom Linb Company『Falling out』スー・ヒーリー『On View Panorama』らの作品にダンサーとして世界ツアーに参加。これまでに35ヶ国150都市以上で公演や展覧会を行っている。 2016年に創作拠点を名古屋に移し、移動式の野外劇場を使った《月灯りの移動劇場》を主宰。 2017年より、コンテンポラリーダンスのプラットフォーム「ダンスハウス黄金4422」を設立し、芸術監督を務める。
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